2021/10/05 12:15

初めて自分で器を買ったのは渋谷のLoftで、もう30年くらい前のことになります。

丸い五寸皿と、焼締の長皿を1枚ずつ。
どうして突然お皿を買ったのかはもう覚えていないのですが、長皿には月とうさぎの装飾があり、月の部分がいい色に抜けている感じがとても気に入っていました。後になってこれは、作品の上に粘土などを載せて焼く事により、その部分の色が変わる「ぼたもち」という技法だということを知り、衝撃を受けました。(陶芸を長く続けるうちに、こういうことで「衝撃」とまで言えるような経験は少なくなっていきましたが、この頃は陶芸のことなら何を聞いても新鮮でした。)
小学生の頃からガラス工芸をやりたいと思っていた私でしたが、ガラスができるような教室は見つからず、ガラスよりは身近な陶芸教室に通い始めました。国立の「けんぼう窯」でした。